妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
「……うん、いいよ。私も……したい、から……」

 そう答えた瞬間、顎を軽く持ち上げられて唇が塞がれると、チュッと軽く啄むような優しいキスを何度もされたけど、それだと少し物足りなく感じてしまう。

 そんな中、そのまま唇が離されてキスを終えようとする百瀬くんの首に腕を回した私は、

「止めちゃ、やだ。もっと……して?」

 なんて、自ら煽るような事を言ってしまう。

「……亜夢、もしかして今のじゃ物足りなかったの?」

 そんな百瀬くんの言葉に私が素直に頷くと、

「そっか。嬉しいよ、亜夢からこうして俺を求めてくれるの。それじゃあ、亜夢がもっと気持ちよくなれるように、いっぱい愛してあげる――」

 百瀬くんも私の背に腕を回し、再び唇を重ね合った私たちは互いを求め、貪り合うような激しい口付けを何度となく交わしていく。

「――ッん、……はぁ、ッんふぅ……っ」

 百瀬くんは私の唇を味わうように甘噛みしたり舐めたりしてくるけど、それも全て強引さは無くて、終始私を気遣う優しさがあった。

 そして、何度か唇を攻められ続けた私が息継ぎの為に唇を開きかけると、待ってましたと言わんばかりに彼の舌が私の口内へと侵入していった。

 彼の厚い舌が私の舌を絡め取ると、絡み合った舌からクチュクチュと厭らしい水音が聞こえ出し、全身からぶわっと快楽が押し寄せる感覚に身体の力は抜けていき、彼の舌に私は懐柔されていく。

「……ッはぁ、……っ」
「――亜夢、本当に可愛い……」
「……ッ」

 深く、濃厚なキスを終えて唇が離れると、私たちの唇からは糸が引いていく。

 そんな中、可愛いと言われて頬を撫でられた後で唇の端から垂れる唾液を指で掬い取られると、それだけの事でも子宮は疼き、胸がキュンと鳴る。

 百瀬くんが欲しくて堪らなくなる。

 強引にされるのも、意地悪されるのも嫌いじゃないけど、やっぱりこうして優しくされるのが一番好き。

 可愛いって言ってもらえると、照れくさいけどやっぱり嬉しくなる。

 愛されてるって、より一層実感出来る。
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