妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
だけど、彼女と俺が付き合ってるという噂が瞬く間に広まると、俺と彼女の関係に亀裂が入り始めていく。
俺の事を好きな女子は学年問わずに沢山いて、彼女は常に、様々な学年の女子から嫌がらせを受けるようになった。
彼女の様子がおかしいなって思う事は度々あったけど、俺はそれに気付かなかった。
彼女もまた、俺には嫌がらせをされている事を一切言わなかった。
俺は馬鹿だ。
彼女が毎日辛い思いをしているのに、それに気付かなかったばかりか、彼女がある人物に相談している事すら知らなかった。
俺の前では心配かけまいと笑顔で居てくれた彼女も、とうとう限界を迎えたのだろう。
ようやく彼女が嫌がらせを受けていると知った時には、もう遅かった。
「……ごめんね、百瀬くん。私もう、限界なの……」
「何で、言ってくれなかったんだよ? 言ってくれたら俺――」
「言えないよ! そんな事……。それに、気づいて、欲しかった……。言わなくても気付いて欲しかった!」
「…………」
気付かなかった俺が悪い。
それは理解してるけど、俺にはどうしても納得のいかない事があった。
彼女は俺には相談してくれなかったのに、俺の親友には相談していて、
「……確かに、気付けなかった俺が悪いかもしれない……けど、俺だって相談して欲しかった。何で、俺には相談しないくせに、コイツには相談したんだよ? それで、挙句の果てには、支えてくれたコイツと付き合う? 何だよそれ……」
彼女は頼りになる俺の親友に惹かれていき、俺の親友はそんな彼女を支えていきたいからと、二人は惹かれ合い、いつの間にか、恋仲になっていた。
「……ごめん、百瀬……」
「本当にごめんね、百瀬くん」
「…………もういい、俺の前から、消えてくれ」
そしてこの日、俺は、彼女と親友をいっぺんに失った。
俺の事を好きな女子は学年問わずに沢山いて、彼女は常に、様々な学年の女子から嫌がらせを受けるようになった。
彼女の様子がおかしいなって思う事は度々あったけど、俺はそれに気付かなかった。
彼女もまた、俺には嫌がらせをされている事を一切言わなかった。
俺は馬鹿だ。
彼女が毎日辛い思いをしているのに、それに気付かなかったばかりか、彼女がある人物に相談している事すら知らなかった。
俺の前では心配かけまいと笑顔で居てくれた彼女も、とうとう限界を迎えたのだろう。
ようやく彼女が嫌がらせを受けていると知った時には、もう遅かった。
「……ごめんね、百瀬くん。私もう、限界なの……」
「何で、言ってくれなかったんだよ? 言ってくれたら俺――」
「言えないよ! そんな事……。それに、気づいて、欲しかった……。言わなくても気付いて欲しかった!」
「…………」
気付かなかった俺が悪い。
それは理解してるけど、俺にはどうしても納得のいかない事があった。
彼女は俺には相談してくれなかったのに、俺の親友には相談していて、
「……確かに、気付けなかった俺が悪いかもしれない……けど、俺だって相談して欲しかった。何で、俺には相談しないくせに、コイツには相談したんだよ? それで、挙句の果てには、支えてくれたコイツと付き合う? 何だよそれ……」
彼女は頼りになる俺の親友に惹かれていき、俺の親友はそんな彼女を支えていきたいからと、二人は惹かれ合い、いつの間にか、恋仲になっていた。
「……ごめん、百瀬……」
「本当にごめんね、百瀬くん」
「…………もういい、俺の前から、消えてくれ」
そしてこの日、俺は、彼女と親友をいっぺんに失った。