世界を救わなくったって
あっ……!
もしかして、これはテイルと話すチャンスかもしれない。


「部屋に入っていいか?」

「ん」


テイルは小さく頷く。
許可をもらったので、部屋に入った。

俺がドアを閉めると、テイルはその場にしゃがみ込んだ。
今までガマンしていたのか、嗚咽をもらしながら泣いている。

二か月前、村で泣いていた姿と重なった。


「テイル」


泣いているテイルを抱きしめる。

昔から一緒にいた。
昔から好きなのに。

テイルが泣いている理由がわからない。
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