【短編】私、彼女失格です!?
それから私はゆずを応援してるふりをし続けた。
優の近くにゆずをさりげなく通したり、優とゆずが話すように仕向けたりした。
掃除場所、委員会、係、誕生日、好きな教科、嫌いな教科、好みの髪型。私が優について知ってることは全てゆずに伝えた。
その度にゆずはすごく笑顔でお礼を言ってくれた。
その度に私の心は原型を留めることが難しくなっていく。
でも、でも、なんでかやめられなかった。
私は自分が嫌になる。