【短編】私、彼女失格です!?
いつも通り話しているとゆずの話題になった。

ゆずと私と優は去年は同じクラスだった。

ちょうど去年の体育祭の話題になったからそのせいだろう。

私はべつに優が他の女の子と話したり、その子の話しをするのを嫌とは思わない。

理由はわからないけど、本とかで束縛してる主人公とかみてきたからかもしれない。

会話を続けていると、優が立ち止まった。

「藍華。」

「何?」

「あのさ、手繋がねぇ?」

そう言って真顔で手を差し出してくる優。

私は一瞬、止まった。

さっきまで他愛もない会話をしていたのになんでこうなるのだろう。

手...本気で言ってる?

私は優の手をただ見つめることしかできなかった。
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