狼上司と秘密の関係
事務旅兼休憩室に入ると、大和がすでにパソコンの電源を付けていた。
邪魔しないように後ろを遠って自分の席へ向かう。
今日の体験教室の予約はあまり入っていないみたいだ。
それなら施設内の掃除や、次の団体客向けの準備をしようか。
1日の仕事内容を頭の中で組み立ててメモしていたとき、視線を感じて顔をあげた。
バチッと音がするみたいに大和と視線がぶつかって、咄嗟に顔が熱くなる。
大和も同じように赤面して視線をそらせてしまった。
なにか仕事の用事があってこちらを伺っていたわけではなさそうだ。
「ちょっとふたりとも、仕事中にラブラブしないでくださいよぉ。俺寂しいじゃないっすかぁ」
すかさず声をかけてきたのは晋也だった。
「べ、別にラブラブとかしてないでしょ!」
慌てて否定するけれど顔が真っ赤なので照れていることはバレバレだ。
「視線合わせて赤面するとか、中学生かっつーの」
続けて辛辣な意見を言われて黙り込んでしまう。
そんなことを言われても千明も大和も恋愛経験が豊富とはいい難いので仕方ないことだった。
「さ、早く準備しなきゃ」
とくに急ぎの仕事はないが、千明はわざと声に出して忙しさをアピールし、事務所を出たのだった。
邪魔しないように後ろを遠って自分の席へ向かう。
今日の体験教室の予約はあまり入っていないみたいだ。
それなら施設内の掃除や、次の団体客向けの準備をしようか。
1日の仕事内容を頭の中で組み立ててメモしていたとき、視線を感じて顔をあげた。
バチッと音がするみたいに大和と視線がぶつかって、咄嗟に顔が熱くなる。
大和も同じように赤面して視線をそらせてしまった。
なにか仕事の用事があってこちらを伺っていたわけではなさそうだ。
「ちょっとふたりとも、仕事中にラブラブしないでくださいよぉ。俺寂しいじゃないっすかぁ」
すかさず声をかけてきたのは晋也だった。
「べ、別にラブラブとかしてないでしょ!」
慌てて否定するけれど顔が真っ赤なので照れていることはバレバレだ。
「視線合わせて赤面するとか、中学生かっつーの」
続けて辛辣な意見を言われて黙り込んでしまう。
そんなことを言われても千明も大和も恋愛経験が豊富とはいい難いので仕方ないことだった。
「さ、早く準備しなきゃ」
とくに急ぎの仕事はないが、千明はわざと声に出して忙しさをアピールし、事務所を出たのだった。