狼上司と秘密の関係
ただ、シャワーは別々に入るものだと思っていたからびっくりしたのだ。
今更隠すようなものはなにもないし、承諾した。

「あの女優の演技が本当に最高でさぁ」
脱衣所で服を脱ぎながらも大和がさっき見た映画の感想を伝えてくる。

だけど千明はそれどころじゃなかった。
狭い脱衣所の中、明るい電気で体は照らされている。

そんな中で服を脱ぐのが急に恥ずかしくなったのだ。
「どうかした?」
すでに上半身裸になった大和が首をかしげてくる。

「い、いいから、先に脱いで入って!」
千明は後ろを向いてそう言ったのだった。
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