狼上司と秘密の関係
☆☆☆
それから数日後、すっかり天気は回復して体験教室へ訪れるお客さんの数も元に戻っていた。
午前中には元気一杯の子供たちを相手に駆け回り、ようやく休憩時間になっていた。
「あぁ、疲れたぁ」
声に出しながら女子更衣室へ入ると先に梨江が来ていた。
その手には相変わらず栄養ドリンクが握られている。
「ねぇ、いい加減ちゃんと食べたら?」
梨江はダイエットだと言っているけれど、そんなに太っているようには見えない。
むしろ、今異常に痩せると心配してしまう。
「う~ん、考えとく」
梨江は深く考えていなさそうに答える。
「晋也も心配してるんじゃない?」
そう言うと梨江が動きを止めて顔を赤く染めた。
なにか悪いことでも言ってしまっただろうかと、たじろぐ。
「どうかした?」
「実は昨日……晋也に告白したの」
顔を赤らめて言う梨江に千明はまばたきを繰り返した。
「告白って、え? ふたり付き合ってるんじゃなかったの?」
晋也のアパートに泊まって、そのまま付き合い始めたものとばかり思っていた。
それから数日後、すっかり天気は回復して体験教室へ訪れるお客さんの数も元に戻っていた。
午前中には元気一杯の子供たちを相手に駆け回り、ようやく休憩時間になっていた。
「あぁ、疲れたぁ」
声に出しながら女子更衣室へ入ると先に梨江が来ていた。
その手には相変わらず栄養ドリンクが握られている。
「ねぇ、いい加減ちゃんと食べたら?」
梨江はダイエットだと言っているけれど、そんなに太っているようには見えない。
むしろ、今異常に痩せると心配してしまう。
「う~ん、考えとく」
梨江は深く考えていなさそうに答える。
「晋也も心配してるんじゃない?」
そう言うと梨江が動きを止めて顔を赤く染めた。
なにか悪いことでも言ってしまっただろうかと、たじろぐ。
「どうかした?」
「実は昨日……晋也に告白したの」
顔を赤らめて言う梨江に千明はまばたきを繰り返した。
「告白って、え? ふたり付き合ってるんじゃなかったの?」
晋也のアパートに泊まって、そのまま付き合い始めたものとばかり思っていた。