狼上司と秘密の関係
そういうちょっとしたお金を取る遊びについては、今の社長になってから加わった事業だそうだ。
これだけ遊べても入園料だけは無料を貫いているので、お客さんたちも立ち寄りやすいんだろう。

「それで、俺の話しに戻るけど」
大和が目を細める。

「子供の頃、ここにはあ宿泊施設もあったんだ。覚えてる?」
千明は頷いた。
確か、公園の中央あたりに三棟ほどのロッジがある。

そこは今お土産物屋とか軽食を取るための喫茶店になっているけれど、千明が子供の頃は泊まれるようになっていた。
「夏休み中、そこに泊まったことがあるんだ。すごく楽しかったのを覚えてる」

「それが、ここで働くキッカケ?」
「そうだな。楽しかったってことが1番だけど、それだけじゃない。その時隣のロッジに宿泊していた家族の子供と俺は、ちょっとしたことで喧嘩になったんだ」

「喧嘩に?」
そう聞くと大和はくすくすと笑った。
当時を思い出しておかしくなったんだろう。
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