狼上司と秘密の関係
「昨日、あれからなにがったのか教えなさいよ」
と、梨江に問い詰められてしまった。
千明は念の為に大和に確認のメッセージを送った。

《付き合っていること、ふたりにも説明していいですか?》
そのメッセージを送った5分後には、大和も3人に合流していた。
「……と、いうことで付き合うことになったんだ」

ゴホンと咳払いをして大和が言う。
自分が狼男である部分を覗いて、ふたりの関係を簡単に説明したところだった。
梨江は目を輝かせて胸の前で両手をくんだ。

「なんですかそれ! 満月の夜の告白ってロマンチックすぎじゃないですかぁ!」
「ほんっと。俺ふたりがどうなることか心配したんですからねぇ!」

晋也はなぜか泣きそうな顔になって祝福してくれている。
千明と大和は照れて耳まで真っ赤だ。

「ふたりとも奥手そうだから、いざとなれば私が体を張ってくっつけようと思ってたくらいよ!」
梨江が千明の肩をバンバン叩く。
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