狼上司と秘密の関係
☆☆☆
どのアトラクションも待ち時間10分以内に入ることができて、ふたりは存分に遊園地を楽しんでいた。
「あぁ、さすがに疲れますね」
園内になるレストランで軽食をとっているとき、千明がそう呟いた。
「まだ半分も乗ってないのに?」
大和がジンジャーエールを飲みながら訊ねる。
「遊園地自体が伊佐市ぶりだからです。子供の頃以来来てませんから」
目の前のパンケーキを突きながら説明すると、大和が以外そうな表情を見せた。
「友達や彼氏とは来なかったのか?」
「友達はインドア派の子が多かったんです。彼氏は……聞かないでください」
顔をしかめる千明に大和はまばたきを繰り返す。
「恋愛経験浅いんです。高校卒業以来、彼氏がいません」
ジッと見つめられるので仕方なく白状すると、大和が目を大きく見開いた。
「本当に?」
「こんなときに嘘ついてどうするんですか」
「でも、それじゃああのキスは……」
そう言われて思い出し、顔がカッと熱くなるのを感じる。
千明はすぐにうつむいてパンケーキを見つめた。
「け、経験がなかったわけじゃないです」
どのアトラクションも待ち時間10分以内に入ることができて、ふたりは存分に遊園地を楽しんでいた。
「あぁ、さすがに疲れますね」
園内になるレストランで軽食をとっているとき、千明がそう呟いた。
「まだ半分も乗ってないのに?」
大和がジンジャーエールを飲みながら訊ねる。
「遊園地自体が伊佐市ぶりだからです。子供の頃以来来てませんから」
目の前のパンケーキを突きながら説明すると、大和が以外そうな表情を見せた。
「友達や彼氏とは来なかったのか?」
「友達はインドア派の子が多かったんです。彼氏は……聞かないでください」
顔をしかめる千明に大和はまばたきを繰り返す。
「恋愛経験浅いんです。高校卒業以来、彼氏がいません」
ジッと見つめられるので仕方なく白状すると、大和が目を大きく見開いた。
「本当に?」
「こんなときに嘘ついてどうするんですか」
「でも、それじゃああのキスは……」
そう言われて思い出し、顔がカッと熱くなるのを感じる。
千明はすぐにうつむいてパンケーキを見つめた。
「け、経験がなかったわけじゃないです」