君の隣は誰にも譲れない
「そうだ。まずは食事に行こう」
「私も充電する!」
私は人前なのに彼の首筋に飛びついた。
「おいっ!?僕が我慢しているのに、稚奈、君は……」
「わかったの……私も京介さんが好き。捨てないで、お願い。色気ないけど、頑張るから」
「ぷっ!何言ってんだよ。色気?そんなの前からあるよ。僕は君の甘いラベンダーとオレンジの蜜の匂いに周りを飛んでいる蝶だ。煽られたから乗ってやるよ」
そう言うと、彼は食事をやめて部屋へ戻った。玄関から、抱きかかえられベッドへ……キスをすると服に手がかかった。
「あ、ダメ、見ないで」
「何言ってんだよ。煽ったのはどっちだ?容赦しないぞ。覚悟しろよ」
「……ん、あ」
「長かったよ。やっと僕のものになる……かわいい稚奈」
私達はそのまま、やっと本当の充電をして恋人になった。