【改稿版】身代わりお見合い婚〜溺愛社長と子作りミッション〜

第八章 君の恋人になりたい

「お前、それストーカー行為だぞ?」

 医務の相談室に来ていた俺は、祐樹からの一言に絶句した。

 祐樹には、彼女を見つけたこと、社員だったこと、彼女が心配で家の前や会社で待っていたら、そういうことはやめてほしいとはっきり言われたことなど、全て話した。

 話した上での祐樹の感想が、先ほどの強烈な一言である。

「え、俺がストーカー?」

 にわかには信じがたく、思わず聞き返す。

「本気でもうやめろよ。犯罪になるからな」

(犯罪!)

 強烈すぎるパワーワードだ。ただ俺は彼女のことが心配で、彼女のことが好きすぎて少しでも一緒にいたかっただけだった。

 でも、彼女の気持ちはどうなのだろう。俺のことが好きならいいだろうが、好きでもない奴からそんなことされたら、たしかに恐怖かもしれない。

「出勤前に家の前で待っていたとか怪しい人物認定されるだろ。どのくらい待っていた?」

「まあでも、一時間半くらいかな。彼女に会えると思うと、待つことも楽しい」
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