【改稿版】身代わりお見合い婚〜溺愛社長と子作りミッション〜
「いきなり告白するとか中学生がやることだぞ⁉ まずは相手が自分に好意があるのかを慎重に見極めてだな」

「そんなの、聞かなければわからないだろう」

 どうやって見極めろというのだ。心の読める超能力者じゃあるまいし。

「まずはデートに誘えばいい。断られたら脈なしだ。過去をよく思い出してみろ、お前も告白される前にデートに誘われなかったか?」

「デートという意識がなかった。なんとなくそういう流れになって、『私たちって付き合っているよね?』って聞かれて、『そうだね』という傾向が多かったかな」

「なるほど。だから今回も手を出すのが早かったというわけか」

 祐樹は納得した様子で頷いた。

 自然な流れから付き合うことが多かったので、片思いから必死の思いで付き合うという経験がなかった。そもそもこんなに好きになった相手は初めてだ。

「付き合うって難しいな」

「そうだよ、本気の恋は苦しいものだ」
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