【改稿版】身代わりお見合い婚〜溺愛社長と子作りミッション〜
『どんなことがあっても必ず芳美と結婚します』

 と言う貴富さんの決意に、うちの両親も納得せざるを得なかったという形だ。

「そうですね。私の家族はみんな応援してくれていますので、無事に妊娠できたと言ったら喜ぶと思います」

「ありがとう。うちの家族のせいで芳美やご両親に迷惑をかけてしまって本当に申し訳ない。必ずうちの家族を説き伏せるから」

 貴富さんの目は決意に漲っていた。

 ここからが真の戦いなのだと思うと、私も自然と力が入る。

「いつご挨拶に伺いますか?」

「そうだな。まずは俺一人で行って説明し、様子を見たいと思う。芳美の体調の心配もあるし」

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