【改稿版】身代わりお見合い婚〜溺愛社長と子作りミッション〜
 「いい結婚式だな。二人の穏やかな人柄が表れている」

「芳美の人徳さ」

 遠くで友人たちに囲まれながらデザートを食べている芳美さんを愛しい眼差しで見つめた。

「ああ~、まさか貴富に先を越されるとは」

 祐樹は悔しそうに天を仰いだ。

「日頃の行いだ」

 祐樹は恨めしそうな目つきで俺を見据える。反論してこないところを見ると、多少心当たりがあるのだろう。仕事はちゃんとしているが、女性関係にだらしないのはよくない。

 まあ、でも祐樹も運命の女性に出会えたら変わるだろう。俺みたいに。

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