【改稿版】身代わりお見合い婚〜溺愛社長と子作りミッション〜
第三章 人生を変えた出会い
人生には転機がある。あの出会いは、私にとって間違いなく岐路となった。
私が社長と出会ったのは、大学三年生の頃だった。
出会ったというか、その他大勢の一部として、舞台の上でスポットライトに当たる社長の姿を見た、というのが正しい言い方だ。
ゼミの先輩の卒業論文が学会で発表されることになって、ゼミの先生からぜひ出席するようにと言われたのでみんな行くものだと思って赴いたら、ゼミ生で出席しているのは私だけだった。
会場はコンサートもやるような大きなホールで、檀上にのぼって論文発表した先輩は、極度の緊張によって硬くなっていて、見ている方が手に汗を握ってしまうようなありさまだった。
先輩の発表が終わったのだから途中退席しても問題なかったのだろうけれど、真面目な私は最後まで見ていくことにした。
その学会の発表会で最後を飾ったのが、社長だった。
医者や専門家も発表している中、民間企業の若い社長が学会で発表するのは、よく知らない私から見ても異例に映った。
私が社長と出会ったのは、大学三年生の頃だった。
出会ったというか、その他大勢の一部として、舞台の上でスポットライトに当たる社長の姿を見た、というのが正しい言い方だ。
ゼミの先輩の卒業論文が学会で発表されることになって、ゼミの先生からぜひ出席するようにと言われたのでみんな行くものだと思って赴いたら、ゼミ生で出席しているのは私だけだった。
会場はコンサートもやるような大きなホールで、檀上にのぼって論文発表した先輩は、極度の緊張によって硬くなっていて、見ている方が手に汗を握ってしまうようなありさまだった。
先輩の発表が終わったのだから途中退席しても問題なかったのだろうけれど、真面目な私は最後まで見ていくことにした。
その学会の発表会で最後を飾ったのが、社長だった。
医者や専門家も発表している中、民間企業の若い社長が学会で発表するのは、よく知らない私から見ても異例に映った。