足湯と君は居場所【BLピュア】
第1話*出逢い~お互いの印象
*蒼視点
俺は人口が四千人くらいの、北のとある町に生まれた時から住んでいる。ただいま四月初旬、まだ桜は咲いていない。
雪が解けてふきのとうやクロッカスなど春の花が顔を出している、そんな時期。眠気を誘う暖かい空気が辺りをうろついていた。雪がほとんど解けてコンクリートが丸見えになっている道を、ゆっくり歩く。
周りに生徒の姿が増え始め、今日から通う高校、『雪ヶ丘星彩男子高校』も見えてきた。
――男子校だから男子ばかりだな。
そりゃそうだろ。なんて心の中で呟きながら校舎に向かった。
俺は人口が四千人くらいの、北のとある町に生まれた時から住んでいる。ただいま四月初旬、まだ桜は咲いていない。
雪が解けてふきのとうやクロッカスなど春の花が顔を出している、そんな時期。眠気を誘う暖かい空気が辺りをうろついていた。雪がほとんど解けてコンクリートが丸見えになっている道を、ゆっくり歩く。
周りに生徒の姿が増え始め、今日から通う高校、『雪ヶ丘星彩男子高校』も見えてきた。
――男子校だから男子ばかりだな。
そりゃそうだろ。なんて心の中で呟きながら校舎に向かった。