足湯と君は居場所【BLピュア】
***
高瀬が迎えに来てくれた時に、ばあちゃんも「行きたいな」って言ったから、三人で『ひょう花 』に来た。
ここがいつも高瀬が通っている足湯か。
入口前で建物を眺めていると「久しぶりじゃないかー」と突然後ろから声を掛けられた。
誰かな?と思って振り返ると、知らないおじいさんが立っていた。
「秋山さん!」
ばあちゃんが驚いた顔をした。
「ばあちゃんの知り合い?」
「うん、同級生なの」
「今日は足湯入りに来たのかー?」
「あぁ、孫と一緒にね」
「お孫さん、可愛いな」
「あ、ありがとうございます」
言われ慣れていないから、ちょっと照れた。
中に入ると靴箱の端にサンダルを入れる。受付を済ますとばあちゃんたちは別のくつろぎペースに行ったから、高瀬とふたりになった。
「ばあちゃん、楽しそう」
ばあちゃんは笑顔。
つられて僕も笑顔になった。
「良かったな」
「うん」
思ったよりも中は涼しくて気持ちが良かった。高瀬はメロンソーダ、僕はリンゴジュースを注文する。足湯の場所へ行き、並んで座った。夏に足湯?って、ちょっと思っていたけれど、別に、夏にお風呂入るし。足を入れてみると、想像よりもいい感じ。
足をお湯の中で軽く揺らしていると、視線を感じた。結構な至近距離で目が合うと恥ずかしいから気付かないふりをしていても、見られてる。
高瀬をチラ見すると、学校では想像出来ないくらいに優しい表情をしてこっちを見ていた。
「ど、どうしたの?」
「いや、可愛いなと思って」
可愛いってさっきもおじいさんに言われて、その時はちょっと照れただけだったけど……。高瀬に言われると、ドクンと心臓が強く波打った。さらに追い打ちをかけるように「肌も綺麗」と言いながら高瀬の顔が近づいてきた。
高瀬が迎えに来てくれた時に、ばあちゃんも「行きたいな」って言ったから、三人で『ひょう花 』に来た。
ここがいつも高瀬が通っている足湯か。
入口前で建物を眺めていると「久しぶりじゃないかー」と突然後ろから声を掛けられた。
誰かな?と思って振り返ると、知らないおじいさんが立っていた。
「秋山さん!」
ばあちゃんが驚いた顔をした。
「ばあちゃんの知り合い?」
「うん、同級生なの」
「今日は足湯入りに来たのかー?」
「あぁ、孫と一緒にね」
「お孫さん、可愛いな」
「あ、ありがとうございます」
言われ慣れていないから、ちょっと照れた。
中に入ると靴箱の端にサンダルを入れる。受付を済ますとばあちゃんたちは別のくつろぎペースに行ったから、高瀬とふたりになった。
「ばあちゃん、楽しそう」
ばあちゃんは笑顔。
つられて僕も笑顔になった。
「良かったな」
「うん」
思ったよりも中は涼しくて気持ちが良かった。高瀬はメロンソーダ、僕はリンゴジュースを注文する。足湯の場所へ行き、並んで座った。夏に足湯?って、ちょっと思っていたけれど、別に、夏にお風呂入るし。足を入れてみると、想像よりもいい感じ。
足をお湯の中で軽く揺らしていると、視線を感じた。結構な至近距離で目が合うと恥ずかしいから気付かないふりをしていても、見られてる。
高瀬をチラ見すると、学校では想像出来ないくらいに優しい表情をしてこっちを見ていた。
「ど、どうしたの?」
「いや、可愛いなと思って」
可愛いってさっきもおじいさんに言われて、その時はちょっと照れただけだったけど……。高瀬に言われると、ドクンと心臓が強く波打った。さらに追い打ちをかけるように「肌も綺麗」と言いながら高瀬の顔が近づいてきた。