足湯と君は居場所【BLピュア】
***
三月の中旬になった。このまま二年生になって、もしも黄金寺と別々のクラスになったら、完全にそのまま黄金寺と離れてしまうことになると思う。
お店ではお客さんに自分から話しかけれるけれど、普段は自分から〝心の距離がある人〟に話しかけるのは本当に苦手で……でも、休み時間に勇気をだしてこっちから黄金寺に話しかけてみた。
「黄金寺、放課後、ちょっと話がしたいんだけど。大丈夫?」
「うん」
黄金寺は静かに頷いてくれた。
放課後教室になった。
教室に残る、僕と黄金寺。
「俺も話したいって、ずっと思ってた……あの日の突然のキス、本当にごめん……今まで通り、仲良くしてほしい」
何から話そうか迷っていたら黄金寺が先に口を開いてくれた。
「ううん、こっちこそ……急に逃げて、それからずっと避けてて……ごめんなさい」
「はぁー……、仲直りできて良かった! しんどかったー」
黄金寺は目をぎゅっと閉じて、天井に言葉をぶつけるように叫んだ。
「……僕も」
僕は小さな声で呟いた。
僕だけが仲直りしたくてずっと心の中がモヤモヤしていたのかな?って思ったりもしていて。でも黄金寺も同じ気持ちでいてくれたんだなって分かると、灰色のモヤが流されて、心が明るい色になった。
「黄金寺、ありがとう」
僕が笑うと、黄金寺も一緒に笑ってくれた。
三月の中旬になった。このまま二年生になって、もしも黄金寺と別々のクラスになったら、完全にそのまま黄金寺と離れてしまうことになると思う。
お店ではお客さんに自分から話しかけれるけれど、普段は自分から〝心の距離がある人〟に話しかけるのは本当に苦手で……でも、休み時間に勇気をだしてこっちから黄金寺に話しかけてみた。
「黄金寺、放課後、ちょっと話がしたいんだけど。大丈夫?」
「うん」
黄金寺は静かに頷いてくれた。
放課後教室になった。
教室に残る、僕と黄金寺。
「俺も話したいって、ずっと思ってた……あの日の突然のキス、本当にごめん……今まで通り、仲良くしてほしい」
何から話そうか迷っていたら黄金寺が先に口を開いてくれた。
「ううん、こっちこそ……急に逃げて、それからずっと避けてて……ごめんなさい」
「はぁー……、仲直りできて良かった! しんどかったー」
黄金寺は目をぎゅっと閉じて、天井に言葉をぶつけるように叫んだ。
「……僕も」
僕は小さな声で呟いた。
僕だけが仲直りしたくてずっと心の中がモヤモヤしていたのかな?って思ったりもしていて。でも黄金寺も同じ気持ちでいてくれたんだなって分かると、灰色のモヤが流されて、心が明るい色になった。
「黄金寺、ありがとう」
僕が笑うと、黄金寺も一緒に笑ってくれた。