偽装結婚から始まる完璧御曹司の甘すぎる純愛――どうしようもないほど愛してる
「響一さんを捜しているんですか? 仕事中にトラブルか何か有ったんでしょうか?」
この時間なら仕事中のはずだが、会社に居ないのだろうか。
いつもの余裕な雰囲気が感じられない広斗の様子を見ていると心配になる。
そんな花穂の様子を見て広斗は逆に冷静になったようだ。
「すみません花穂さんに心配をかけてしまったようで。仕事上のトラブルではないから大丈夫ですよ」
「……よかった。あの、もし響一さんが来たら広斗さんが探していたと伝えますね」
「ありがとう。そのとき百合……先日花穂さんにも紹介した女性が一緒に居たら、僕に連絡するように伝えて貰えますか?」
「は、はい、朝宮百合香さんですよね? 響一さんと彼女が一緒にいるんですか?」
思いがけない情報に胸が騒めく。
「少し前までは一緒に居たはずです。連絡が取れないので、現状は分かりませんが」
「そうなんですか……だったら響一さんはもう退社したということですよね?」
「ええ。今日は早めに仕事を切り上げたようです」
ならば一緒に行動している百合香もきっとプライベートなのだろう。
(ふたりでどこかに出かけているのかな)
この時間なら仕事中のはずだが、会社に居ないのだろうか。
いつもの余裕な雰囲気が感じられない広斗の様子を見ていると心配になる。
そんな花穂の様子を見て広斗は逆に冷静になったようだ。
「すみません花穂さんに心配をかけてしまったようで。仕事上のトラブルではないから大丈夫ですよ」
「……よかった。あの、もし響一さんが来たら広斗さんが探していたと伝えますね」
「ありがとう。そのとき百合……先日花穂さんにも紹介した女性が一緒に居たら、僕に連絡するように伝えて貰えますか?」
「は、はい、朝宮百合香さんですよね? 響一さんと彼女が一緒にいるんですか?」
思いがけない情報に胸が騒めく。
「少し前までは一緒に居たはずです。連絡が取れないので、現状は分かりませんが」
「そうなんですか……だったら響一さんはもう退社したということですよね?」
「ええ。今日は早めに仕事を切り上げたようです」
ならば一緒に行動している百合香もきっとプライベートなのだろう。
(ふたりでどこかに出かけているのかな)