偽装結婚から始まる完璧御曹司の甘すぎる純愛――どうしようもないほど愛してる
怪訝に感じながらケースを開く。中に入っていたのはマリッジリングよりも華やかなデザインの指輪だった。
「これ……エンゲージリングですか?」
花穂の言葉に響一が頷く。
「必要ないと言われていたが、どうしても贈りたくてオーダーしたんだ。結婚指輪と同じタイミングになったのが残念だけど、受け取って欲しい」
「……ありがとうございます」
ダイヤモンドが煌めくエンゲージリングはうっとりする程美しい。だがそれよりも彼が花穂の為に選びこうして贈ってくれた気持ちを嬉しいと感じた。
「よかった、受け取ってくれて。要らないと言われたらどうしようかと思った」
響一がほっとしたように息を吐き、冗談めかして言う。
「受け取らないなんて、そんなことあるわけないですよ。でも私は何も用意出来ていなくて、申し訳ないです」
エンゲージリングのような高価なものではなくても、何か記念になるようなプレゼントを考えておけばよかった。
気が利かない自分が嫌になる。
「そんな気を遣わなくていい」
「でもいつも私ばかりが貰っているから……そうだ。響一さん何か欲しいものはありませんか?」
「これ……エンゲージリングですか?」
花穂の言葉に響一が頷く。
「必要ないと言われていたが、どうしても贈りたくてオーダーしたんだ。結婚指輪と同じタイミングになったのが残念だけど、受け取って欲しい」
「……ありがとうございます」
ダイヤモンドが煌めくエンゲージリングはうっとりする程美しい。だがそれよりも彼が花穂の為に選びこうして贈ってくれた気持ちを嬉しいと感じた。
「よかった、受け取ってくれて。要らないと言われたらどうしようかと思った」
響一がほっとしたように息を吐き、冗談めかして言う。
「受け取らないなんて、そんなことあるわけないですよ。でも私は何も用意出来ていなくて、申し訳ないです」
エンゲージリングのような高価なものではなくても、何か記念になるようなプレゼントを考えておけばよかった。
気が利かない自分が嫌になる。
「そんな気を遣わなくていい」
「でもいつも私ばかりが貰っているから……そうだ。響一さん何か欲しいものはありませんか?」