旧財閥家御曹司の愛妻渇望。 〜ご令嬢は、御曹司に甘く口説かれる。〜
そう言えば、彼女は黙り後ろから来た元婚約者が「今聞きました」とでも言うようにポカンとしてこちらをみていた。
その様子が、初顔合わせの時と同じ表情だったのを思い出しなんだか笑ってしまった。
「……ふふ、この件についてはお父様と石橋社長に詳しくお聞きになってくださいな。では、失礼致します」
彼らに「ご機嫌よう」と告げると、嘉納様のエスコートで会場を出た。