旧財閥家御曹司の愛妻渇望。 〜ご令嬢は、御曹司に甘く口説かれる。〜



「言ったとおりであっただろう?」

「はい、恐れ入りました」

「では、約束通り結鈴は俺と結婚をするということで決まりだな」

「承知いたしました」


 後ろで義妹や元婚約者、後から来た義母が何かを言っていたけど私は彼らの言葉には反応せず嘉納様の手を取った。

 ――こんな展開を迎えたのは、ほんの少し前、一ヶ月前まで遡る。 




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