旧財閥家御曹司の愛妻渇望。 〜ご令嬢は、御曹司に甘く口説かれる。〜
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「――なぁ、約束覚えてる?」
「はい。覚えてます、……子作り、ですよね」
私と天浬さんはベッドに座り結婚前に交わした約束について確認をすることになった。私が元婚約者と円満な婚約白紙にするために協力をする代わり、私は天浬さんと結婚をして後継者を出産するという話だ。
「うん。お互い、ブライダルチェックで健康体だということはわかっているから……きっと大丈夫だ」
「はい。あの、私、初めてなので……優しくしていただけたら嬉しいですっ」
前に初体験は痛いって聞いたし、それからなんか怖くて体を許したことがない。けど、今回ばかりは逃げることはできない。