旧財閥家御曹司の愛妻渇望。 〜ご令嬢は、御曹司に甘く口説かれる。〜



「結鈴!」

「……天浬さん……うわっ」


 中に入ってきて、天浬さんは飛んで抱きしめてきた。そのせいで変な声が出てしまった。


「ごめん、心配で。連絡受けてとんで帰ってきたんだ。……大丈夫か?」

「寝たら少し楽になりました。大丈夫です」

「そうか、ならいいんだけど。結鈴、明日病院に行こう。体調、最近悪いって聞いた」

「病院ですか? そんな、行くほどじゃないですよ。寝てれば治ります」


 実際、寝るとスッキリするし寝れば大丈夫だと思う。

< 36 / 53 >

この作品をシェア

pagetop