旧財閥家御曹司の愛妻渇望。 〜ご令嬢は、御曹司に甘く口説かれる。〜
「結鈴!」
「……天浬さん……うわっ」
中に入ってきて、天浬さんは飛んで抱きしめてきた。そのせいで変な声が出てしまった。
「ごめん、心配で。連絡受けてとんで帰ってきたんだ。……大丈夫か?」
「寝たら少し楽になりました。大丈夫です」
「そうか、ならいいんだけど。結鈴、明日病院に行こう。体調、最近悪いって聞いた」
「病院ですか? そんな、行くほどじゃないですよ。寝てれば治ります」
実際、寝るとスッキリするし寝れば大丈夫だと思う。