旧財閥家御曹司の愛妻渇望。 〜ご令嬢は、御曹司に甘く口説かれる。〜
「結鈴に相応しい男になるために会わなかったことがダメだったかもしれない。でも、そうこうしている間に結鈴は婚約してショックだったな。だけど、幸せならいいと思ってた。なのに、肝心の婚約者は浮気して大切にしていなかった。だから、俺は徹底的に調べて婚約白紙を提案した。強制的にでも、俺と結婚してもらいと思って」
……と、天浬さんは笑いながら言って「口説くのは結婚後でもいいかなって思ったんだよね」と言い今度は照れながら笑った。
話を聞く限り私は勘違いをして、彼の思いに気づかないまま突っ走って家を出たってこと?なんかすごく恥ずかしい……。