旧財閥家御曹司の愛妻渇望。 〜ご令嬢は、御曹司に甘く口説かれる。〜
それから私たちは、
――それから、私たちは一年間のことを話した。天浬さんはずっと仕事の合間を作っても探してくれていたらしい。
そんな彼に申し訳ない気持ちよりも先にキュンとしてしまったのは秘密だ。
そうして私は、天浬さんのところに戻ることを決めてまず榊原夫婦の元に話に行った。
驚いてはいたけど「幸せになりなさい」と言ってくれて、翌日に帰ることにしたから島のみんなが送別会までしてくれた。
本当に温かい人たちに出会えて幸せだと心から思った。