再縁恋~冷徹御曹司の執愛~
「んんっ……」


激しいキスに、思考が鈍る。

細められた目には明らかな情欲が浮かび、大きな手は私の秘められた場所をたやすく弄ぶ。

こんな状況下でも体は彼の愛撫に蕩けていく。


「俺だけを見て、感じていればいい」


勝手な命令とともに私の中を暴く。

二度と肌を重ねないと誓ったのに、快感を記憶している体は、喜んで彼を受け入れてしまう。

四年ぶりにひとつに繋がる感覚が嬉しくて切なくて、つらい。

どこまでも私を翻弄するこの人が腹立たしいのに、こんなにもまだ愛しい。


「あっ……」


漏れ出る声が甘いキスで受け止められる。

ふたりの腰が隙間なく重なり、彼がさらに奥まで侵入する。


「キツイな……ここに入ったのは俺だけ?」


色香の滲む声が頭上から響く。

体中に広がる快感に言葉を発せず、うなずくしかできない。


「……そう、か」


声が嬉しそうなのは気のせい?


「じゃあ、じっくり時間をかけてもう一度慣らそうか」


不敵な笑みを浮かべた惺さんが律動を開始する。


「いやっ……待っ……て!」


「……俺は四年、ずっと待った」


激しくなる動きに意識が途切れていく。


どうして、そんなにつらそうな目で見るの?


「――もう、どこにも行くな」


薄れていく意識の中で、なぜかとても悲しげな声を聞いた気がした。

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