再縁恋~冷徹御曹司の執愛~
「恋人なんだから名前を呼ぶのは当然だろ? 敬語もなしだ」
「そんな、いきなりは無理です」
狼狽える私を、なぜか楽しそうに見つめてくる。
その視線だけで、心が甘く切なく疼く。
「可愛いな」
とんでもない台詞に頬が熱くなり、返答に窮する。
いきなりなにを言い出すの?
「希和」
「は、はい」
「俺の名前は?」
「さ、惺、さん……」
たった三文字なのに胸が騒いで、滑らかに発音できない。
今、私の顔は真っ赤になっているに違いない。
「呼び捨てがいいが……まあ、まだ仕方ないか」
軽く屈んだ彼がなぜか嬉しそうに言って、コツンと自身の額に私の額を合わせた。
「ゆっくりでいいから、俺に慣れろ」
吐息の触れそうな距離に迫る、整いすぎた面差しに息を呑む。
なんで、こんなに急に甘くなるの?
無愛想で女性嫌いという私の上司はどこ?
急激な態度の変化に戸惑いを隠せない。
「これからは俺に希和を守らせて」
額を離した彼がゆっくりと顔を傾け、頬に触れる指の感触に鼓動が速まっていく。
重なり合った唇の感触に胸が詰まり、信じられない幸せに目尻から涙が零れ落ちた。
「そんな、いきなりは無理です」
狼狽える私を、なぜか楽しそうに見つめてくる。
その視線だけで、心が甘く切なく疼く。
「可愛いな」
とんでもない台詞に頬が熱くなり、返答に窮する。
いきなりなにを言い出すの?
「希和」
「は、はい」
「俺の名前は?」
「さ、惺、さん……」
たった三文字なのに胸が騒いで、滑らかに発音できない。
今、私の顔は真っ赤になっているに違いない。
「呼び捨てがいいが……まあ、まだ仕方ないか」
軽く屈んだ彼がなぜか嬉しそうに言って、コツンと自身の額に私の額を合わせた。
「ゆっくりでいいから、俺に慣れろ」
吐息の触れそうな距離に迫る、整いすぎた面差しに息を呑む。
なんで、こんなに急に甘くなるの?
無愛想で女性嫌いという私の上司はどこ?
急激な態度の変化に戸惑いを隠せない。
「これからは俺に希和を守らせて」
額を離した彼がゆっくりと顔を傾け、頬に触れる指の感触に鼓動が速まっていく。
重なり合った唇の感触に胸が詰まり、信じられない幸せに目尻から涙が零れ落ちた。