再縁恋~冷徹御曹司の執愛~
「隠さないで、お前の全部は俺のものだろ?」


甘い命令と艶やかな視線に抗えず、息を呑んだ。

彼の放つ色香に酔いしれていく。


「あなたに、私も触れたい……」


荒い息の中で伝えると、彼はニッと口角を上げる。

端正な面差しに今さらながら見惚れていると、再び唇が塞がれた。


「求められるのは嬉しいが、今は待って。俺が我慢できない」


低く情欲の滲む声に、体温が一気に上がっていく。

惺さんはもう一度キスをして、素早く自身の衣類を脱ぎ捨てていく。

細身だけどしっかり筋肉のついた綺麗な裸体に視線が釘付けになる。


「綺麗……」


そっと胸元に指先で触れると、爪先を甘噛みされた。


「煽るなよ。我慢できないって言っただろ?」


「煽ってなんか……」


ない、という反論は口腔に呑みこまれる。

呼吸もままならないほどの激しいキスの合間に、惺さんが私の秘められた場所に指で触れる。

ふたりの間を阻むものはなく、彼の体温と素肌の感触、混ざる香りに愛しさがこみ上げる。


「俺がお前をどれだけほしがっているか、知って」


欲望のこもった眼差しに胸が詰まり、熱い息が漏れる。
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