Cyberpunk Boy E

ケインはこの任務に臨む決意を固め、アレクサンドラの足取りを追うことになった。彼はサイバーパンクの裏社会で情報を仕入れ、アレクサンドラの研究施設の場所を特定した。そして、夜の闇に紛れてその施設ない公園へと忍び込んだ。
なぜか今日は異様に風が強かった。飛んでいる鳥を物理的に叩き落とすような強い風だ。
「そこら辺のガキなら吹き飛ばされてしまうな。」
彼は久しぶりに口を動かした。
「あそこら辺の高層ビルも倒れてくれたらなー」
そう言う彼は、笑っていた。嬉しい気持ちからくる形なのか、燃え上がるような憎しみからくるものかはわからないが、異常なほど表情筋を動かしているのだけは分かる。
入り口に向かう途中で何人かの護衛と鉢合わせたが、勿論当たり前のように延髄を折る。
以上に青く発行しているラボに侵入することに成功した。施設内では高度なセキュリティシステムとガードが立ちはだかったが、ケインはそのすべてを巧みにかわし、アレクサンドラのもとへと近づいた。そして、彼女を暗殺する瞬間が迫っていた。報酬と存在意義が彼の心を揺さぶり、最終的に彼は鉛玉をアレクサンドラの額と鼻の間ぐらいのところにぶち込んだ。赤色の液体が白い白衣を鮮やかに塗装した。