ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
だからこそ自然と出た謝罪だったのだが。
「いいえ、とても光栄です。だってリリアナ様は私にとって唯一のお嬢様ですから」
「エッダ……!」
ただの魔女ではなく、ちゃんと仕えてる主だと認識してくれているエッダに感動して。
「エッダ、本当に本当にありがとう、大好き……っ!!」
「それは俺に向けて言って欲しいんだけど?」
「メルヴィ!?」
ひしっとエッダに抱きつこうとしている私を止めたのは、何が不服なのか少し低い声を出すメルヴィだった。
そんな彼はというと、何故かそのまま黙ってしまって。
「?」
不思議に思った私が様子を確認しようと振り向くと、ぽかんと固まっている彼と目が合った。
「……メルヴィ?」
「あ。え? ごめん、その」
笑って言いくるめるなど、なんだかんだでハッキリ主張することの多いメルヴィが言い淀んでいることに違和感を覚えていると、すぐにハッとした彼がごほんとあからさまな咳払いをする。
「……すごく、似合ってたから」
「へ」
「いつも可愛いけど、今日は特別可愛い。それに、やっぱり自分の色を好きな子が身に纏ってるって思うと嬉しいね」
「いいえ、とても光栄です。だってリリアナ様は私にとって唯一のお嬢様ですから」
「エッダ……!」
ただの魔女ではなく、ちゃんと仕えてる主だと認識してくれているエッダに感動して。
「エッダ、本当に本当にありがとう、大好き……っ!!」
「それは俺に向けて言って欲しいんだけど?」
「メルヴィ!?」
ひしっとエッダに抱きつこうとしている私を止めたのは、何が不服なのか少し低い声を出すメルヴィだった。
そんな彼はというと、何故かそのまま黙ってしまって。
「?」
不思議に思った私が様子を確認しようと振り向くと、ぽかんと固まっている彼と目が合った。
「……メルヴィ?」
「あ。え? ごめん、その」
笑って言いくるめるなど、なんだかんだでハッキリ主張することの多いメルヴィが言い淀んでいることに違和感を覚えていると、すぐにハッとした彼がごほんとあからさまな咳払いをする。
「……すごく、似合ってたから」
「へ」
「いつも可愛いけど、今日は特別可愛い。それに、やっぱり自分の色を好きな子が身に纏ってるって思うと嬉しいね」