ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
「これだけお湯がぬるぬるしてるんだ、もしリリが濡れなくても痛みは少ないから安心してね」
「え……」

 くすりと耳元で笑うメルヴィの吐息が私を甘くくすぐり、それと同時に冷たく突き放す。

“濡れなくてもって……”

 言われた言葉の意味を理解するよりも早く彼の手のひらが私の胸を包みゆっくりと揉みしだく。
 むにむにと彼の手によって形を変える自身のおっぱいを見下ろすと、ピンクに染まったお湯が絡みなんだかとても卑猥なものに見えて戸惑った。
 
「あ、れ……?」

 まだ全体を包むように優しく揉まれただけなのに、ズクンと体が熱くなったことに気付く。
 それだけではない。
 触れられていない胸の先端がすでにツンと主張するように立ち上がり始めていて。

「な、なんで……」
「ん? あぁ、触ってないのにもう立たせちゃったの?」

 ふっと笑ったメルヴィの指が立ち上がり始めていた先端をピンッと弾く。

「!?!?」

 軽く弾かれただけなのに私の体に言い表せないほどの快感が駆け巡り背中を思い切り仰け反らせた。
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