ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
私が忘れてしまっただけで、本当に彼が探していた魔女が私なのだとしたら。
それは、彼の気持ちを魔法で変えたという前提が崩れることになる。
だってもともと私を好きだった相手に惚れさせる魔法を使っても意味なんてないのだから。
“魔法が成功していても彼は私が好きだし、魔法が失敗していても彼は私を好きだということになるはずよ”
「気になる。メルヴィが探していた魔女が本当に私なのか」
もしその答えを私が見つけることができた、その時は……
「好きって言えるかしら」
彼の想いを受け止めて。
私も好きだと伝えたい。
私のことで年上の彼が泣いてしまうのだ。
そんな弱く完璧でない彼が可愛くて堪らない。
“王太子だもの。普段完璧でいなくちゃいけないのはわかってるけど”
彼の本質を、彼の真実を私だけが知っているのだと思い、私の中に優越感のような感情が芽生える。
気になる、彼の想い魔女が誰なのか。
気になる、私の忘れてしまった過去に何があったのか。
気になる、その過去にメルヴィと出会っていたとしたら。
「どんな会話をしたのか、気になるわ……!」
それは、彼の気持ちを魔法で変えたという前提が崩れることになる。
だってもともと私を好きだった相手に惚れさせる魔法を使っても意味なんてないのだから。
“魔法が成功していても彼は私が好きだし、魔法が失敗していても彼は私を好きだということになるはずよ”
「気になる。メルヴィが探していた魔女が本当に私なのか」
もしその答えを私が見つけることができた、その時は……
「好きって言えるかしら」
彼の想いを受け止めて。
私も好きだと伝えたい。
私のことで年上の彼が泣いてしまうのだ。
そんな弱く完璧でない彼が可愛くて堪らない。
“王太子だもの。普段完璧でいなくちゃいけないのはわかってるけど”
彼の本質を、彼の真実を私だけが知っているのだと思い、私の中に優越感のような感情が芽生える。
気になる、彼の想い魔女が誰なのか。
気になる、私の忘れてしまった過去に何があったのか。
気になる、その過去にメルヴィと出会っていたとしたら。
「どんな会話をしたのか、気になるわ……!」