ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
 一泊遅れてその事実に気付いた私が精一杯両腕を突っ張り彼の顔を剥がそうとするが、達したばかりで腕に力が入らず、彼がすることを受け入れるしかない。

 溢れた愛液を舌で掬い、花弁を開くように指で広げ彼の舌が私のナカへと挿入される。
 ぴたりと引っ付けた唇がちゅうっと吸うと、腰が甘く痺れるようだった。

“そんなとこ、だめなのに……!”

 指を挿れられた時とは違う快感が体を巡る。
 とめどない快感の波にびくびくと腰を振るわせていると、彼は親指の腹で蜜壺の少し上にある小さな豆を潰すようにぐりっと強く擦った。

「きゃうんっ」

 その瞬間に体が仰け反り再び私は絶頂へと導かれる。
 ハァハァと荒い呼吸を繰り返す私に、やっと顔を離し手を止めてくれたメルヴィが口を開いた。


「――リリ、そろそろ俺も」
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