ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
「ひゃ、あぁ、あぁあ……ッ!」

 ねじ込まれたソレが私の奥でぶるりと震え、じわりとした熱が私の中に広がり劣情が放たれたことに気付く。
 荒い息をなんとか整えようとしながらドサリとメルヴィが私の上に重なると、その心地いい重みが愛おしいと感じた。

“メルヴィの体、すごく熱いわ”

 汗ばんだ背中に腕を回し抱きしめると、私は多幸感に包まれるようで――


「ふふ、お腹の奥も熱いけどメルヴィの体も熱くて気持ちいいわ」
「…………」
「…………っ、? ね、ちょ、メルヴィ? なんか奥、奥に違和感があるっていうか、その、なんかまたおっきくしてない?」
「煽らなよう、何度も言ったよね」
「どこに煽る要素があったの!?」

 ひぇ、と焦ったところで体躯のいい彼に覆いかぶさられている状態では抜け出すことなんて叶うわけもなく。

「あぁっ!?」

 さっきまでの激しい動きではなく、今度はグリグリと先端を奥に擦りつけるように動かれる。
 ゆっくりなその動きだからこそ、彼のカタチがわかるようで。

「何度だって刻むから」

“そうだけど、そうじゃない――!!”

 私は再び快感の渦へと落とされたのだった。

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