ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
 胸を覆っただけだった彼の手のひらが、ゆっくりと私の胸を揉んだ。

「ひぁ……!」

 むにむにとメルヴィの手の中で形が変わる胸。
 服の上から何度も揉まれ、そして彼の親指が私の弱い部分を探るように頂きを擦る。

 少しくすぐったいその動きに思わず身をよじると、離された両手が私の胸元のリボンをほどいた。

「あっ」

 しゅるりとリボンを抜き取られ、リボンで隠れていたボタンをひとつずつ外される。

 そのままシャツのボタンを全て外された私は、中に着ていた胸当てすらも簡単に下へ引き下げられて。


「着痩せするタイプ?」
「し、知らないっ!!」

 ふるりと露になった胸をまじまじと見られ思わずそう答えた。

「……すごい、綺麗」
「ひゃっ」

 服の上からではなく直接触れられたそこは、熱いメルヴィの手のひらにびくりと反応して。


「先端も、可愛いピンク色だ」
「ば、ばか……っ!」

 恥ずかしい感想をまるで感動したように告げられ、羞恥心を刺激される。

 最初はまるで視姦するように見つめられ、そして柔らかさを確認するようにゆっくりと揉みしだかれて。

「あぁんっ!」
< 56 / 231 >

この作品をシェア

pagetop