ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
「よく見てリリ。俺の舌はここだよ、わかる?」

 れ、と見せつけるように少しだけ舌を出した彼は、そのまま私をただただ見つめる。

 何も指示などされていないが、それでも彼が求めていることは――


 少しだけ腰を浮かせた私は彼のお腹らへんでもう一度腰を落とし、彼の眼前に胸が来るように調整して。


「……いい子」

 チロリと出された舌先が私の右の乳首に触れるよう、ゆっくりと上半身を倒したのだった。


「あ、ひぁ……!?」

 先端だけをそっと触れさせると、少し頭を浮かせた彼の舌がすぐに私の乳首をピンッと弾いて。

 ぢゅ、とそのまま吸い付かれ、メルヴィの口内でグリグリと何度も舌で押し込まれて扱かれる。
 その度に脳を痺れさせるような快感が走り、じゅん、と下腹部が熱を孕んだ。


“なに、これ?”

 宣言通り口内で乳首を転がしたメルヴィがちうちうと強く吸う。
 熱い舌が先端に触れると、私の口からも言葉にならない甲高い声が何度も溢れて。

「ひっ、やあぁあッ!」

 メルヴィの舌にばかり気を取られていたところに、突然左の乳首がぎゅっと摘ままれて嬌声をあげる。
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