ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
だが、魔女の習性はあくまでも『好奇心が抑えられない』であって、薬草に興味を持つということではない。
つまり、魔女の為に薬草畑を作ったのだとすれば、それはただの勘違いというやつで。
“それとも薬草に興味を持っている魔女を知っていたのかしら”
その答えはわからないけれど。
「薬草畑を作れば、また来てくれるかもって思ったんだ」
「あー、それは……、そうね。薬草に興味がある魔女なら」
「興味があると思っていたけど、違うみたいだった」
“だったら絶対来ないんじゃない!?”
好奇心を抑えられない魔女は、逆に言えば興味を引かれない場所には向かわない。
もしかしてこれは慰めた方がいいのかしら、なんて考えていると、不意にメルヴィが私の手を取って指先に唇を落とす。
「なっ」
「次はリリが興味を持つものを植えるから」
“その顔はずるいんじゃない!?”
上目遣いで私を見つめるメルヴィは、さっきまで恥ずかしそうにしていたとは思えないほどキリッとしていて。
“でも、この人勘違いで畑とか迷路とか作ってたのよね”
そう考えるとなんだか可笑しく、そして少し可愛く感じる。
つまり、魔女の為に薬草畑を作ったのだとすれば、それはただの勘違いというやつで。
“それとも薬草に興味を持っている魔女を知っていたのかしら”
その答えはわからないけれど。
「薬草畑を作れば、また来てくれるかもって思ったんだ」
「あー、それは……、そうね。薬草に興味がある魔女なら」
「興味があると思っていたけど、違うみたいだった」
“だったら絶対来ないんじゃない!?”
好奇心を抑えられない魔女は、逆に言えば興味を引かれない場所には向かわない。
もしかしてこれは慰めた方がいいのかしら、なんて考えていると、不意にメルヴィが私の手を取って指先に唇を落とす。
「なっ」
「次はリリが興味を持つものを植えるから」
“その顔はずるいんじゃない!?”
上目遣いで私を見つめるメルヴィは、さっきまで恥ずかしそうにしていたとは思えないほどキリッとしていて。
“でも、この人勘違いで畑とか迷路とか作ってたのよね”
そう考えるとなんだか可笑しく、そして少し可愛く感じる。