奪われたオメガは二つの運命に惑う
5.双子に求められて
部屋の中に、ギシギシとソファが軋む音が響く。呆気なくも番にされたあと、リディの発情にあてられたジェラルドは、彼女の服を破き、乱暴に犯し始めた。
ジェラルドたちと再会したあの日、彼が紳士的な態度だったのは、対外的な紳士の顔をしていたにすぎない。理性の皮をむいたジェラルドは、リディの裸体を見るときに躊躇したような奥ゆかしさはなく、ただの野獣だった。
「あ、あ、ん、あ……」
口からただ漏れる声を制御できないままに、リディはただ啼く。目尻からは、ひたすら涙がぽろぽろとこぼれていた。それを見下ろしながら彼女を責め立てるジェラルドは、嬉しそうに笑んだ。
「はは、もっと泣いてくれよ。リディの泣き顔は昔と変わらず可愛いな?」
(……酷い……)
まるでガエルと真逆のことをいう。先日ガエルに抱かれたとき、彼と番えていたら、今こんな目に遭っていなかった。あまりにも乱暴な、情事とも言えない一方的な行為だ。発情のせいで身体は快楽を覚えはするが、今の彼女はガエルと肌を合わせたときのような、理性の溶けた高揚感はなかった。
番と肌を合わせているはずなのに。
(ジェイは、ずっと優しかったのに……)
そう考えて、ふと、リディは違和感を覚えた。確かに少年だったジェイは優しかったが、ときどき、今のジェラルドのように、酷くリディを困らせては泣き顔を楽しむことがあった。彼が好きなのは変わらなかったが、そんな意地悪なことをしてくるのが理解できなくて、少女だったリディは余計に泣いて、それがさらにジェイを喜ばせたものだ。
(早く、終わって欲しい……気を、まぎらわせよう……)
「……じぇら、るど……ね、どうして……ジェイ、って名乗ってたの?」
「ん? ……子どものころの話か。そんなの、リディが勝手に呼んできたんだろう?」
「え……?」
名前を聞いて、「ジェイ」と答えたのはジェラルドだったはずだ。なのに。
言葉を詰まらせた彼女の様子に得心したようにジェラルドは頷いた。
「ああそうか。子どもの時はわからなかったが、リディはガエルとも会ってたんだな。だからあいつ、『先に見つけた』なんて言ってたんだ」
「そんな……」
言われてみれば、説明がつく。優しいジェイは、リディの名前を呼ばなかったが、意地悪なときのジェイはよくリディの名前を呼んでいた。それはきっと、リディが名乗ったのがジェラルドに会ったときで、ガエルに会ったときは名乗っていなかったのだろう。つまり、リディはガエルとジェラルドの二人に少女のころに会っていて、そして、一番最初にリディを助けてくれたあの優しいジェイは、ガエルだったのだ。
こんな話をしていてなお、ジェラルドはリディを犯すのをやめてくれない。
「ガエルが、でもどうして……ジェイって名前で……んんっ」
「Géraldと、Gaël。両方頭文字はGで、『ジェイ』だろ? あのころくらいまでは、ガエルは俺のまねをしてたからな。喋り方とか歩き方とか。どうせ俺にでもなりたくて、そう名乗ったんじゃないか?」
「あ、ああ、ん、あ……っ」
あのころは、ジェイが双子だなんて想いもよらなかった。だから違和感を覚えても同じ少年だと思いこんでいたのだ。少女だったときすでに、リディはジェラルドとガエルの区別をつけていた。
「それで? リディの初恋の『ジェイ』って、俺なの? それともガエルのほう?」
「あ、あ……そんな……」
リディが最初に恋したのは、犬から助けてくれた優しいジェイだ。最初に『かわいい』と言ってくれたあのとき、恋に落ちたのだから。
「いや……」
リディはもう、ジェラルドに奪われた。初恋は実らないと諦めをつけ、ガエルと結ばれるつもりだったが、彼が本当の初恋の相手だったのに。また涙が溢れて、リディは悲痛な声をあげる。だが、それをジェラルドは楽しんでいる。
「もう俺のだから、関係ないけどね」
意地悪く宣言して、ジェラルドはリディの中に欲望を解き放つ。長く感じられたその行為は、きっと十分にも満たない乱暴だった。
メイドが人を呼んで戻ってくるのに、そう時間は掛からなかったが、もう手遅れだった。リディはジェラルドに汚され、もう番われてしまったのだ。
大急ぎで鍵を開けて中に入ってきたのは、騎士とメイドとリディの父、そしてガエルだった。
「……見ないで!」
破かれた服に、切り捨てられた首輪。それらの惨状で、何があったのかすぐに察したらしいガエルは、乾いた笑いを漏らした。
「…………アンベール伯爵。申し訳ありませんが、二人と話をしたいのです。……こんなことになって、本当にすみません。でも……少しだけ、少しだけでいいので、時間をくれませんか?」
顔を歪ませ、口元をかろうじて笑ませたガエルは、乱暴を働かず、リディの父にそう請う。
「……婚約の話について、話し合いたいのです。お嬢さんを、傷つけることはありません。ですから……」
「わかりました……」
本来ならば、この状況で双子とリディを一緒にいさせるべきではないだろう。だが、アンベール家はしょせん伯爵家で、ガエルたちのペロー家は侯爵だ。加えてベータであるアンベール伯爵が、アルファの双子に逆らえるはずもない。
結果として、応接室にはリディとジェラルド、そしてガエルの三人が残された。
「……リディ、大丈夫? 身体痛くない?」
上着を脱いだガエルは、リディに近寄りながら、穏やかな声で彼女を労わる。
「や……っ」
汚された身体を見られたくなくて、リディは身体を縮こませ背中を向けた。
「お前は呼んでないってさ」
「……」
ジェラルドの言葉を無視したガエルは、リディの肩に上着をかけて、その隣に座る。俯いて自身の肩を抱いて震えるリディのうなじには、痛々しい噛み痕が残っていた。ジェラルドはすでに番になった余裕なのか、リディに寄り添うガエルを面白そうに観察している。
「……どうして、ジェイは自分だって、言って、くれなかったの……」
「ああ……。だって……ジェラルドの真似してたなんて、かっこわるいでしょ?」
リディの背中に頭を預けて、力ない声でガエルは言う。
「おい、リディから離れろ。もうわかってるだろ。リディは俺の番だったんだ」
「じゃあなんで、僕にも発情したのさ……ねえ。リディ。こんなことになるなら無理やり噛んどくんだった」
「あ……っんん」
不意に、リディが甘い声を漏らして、甘い香りが漂い始めた。
「また発情してるの? リディ」
「おい」
苛立ったようにリディからガエルを引きはがそうと、ジェラルドが腕を伸ばしたその瞬間に、ガエルはリディのうなじに噛みついた。
「ガエル、やめろ。そんなことしたって」
「あっやっ……は、あっ熱い……!」
軽くかみついただけのそれが、じわりと痕になってリディのうなじに刻み付けられる。そうして、部屋の中に甘い香りが強くなる。
「待って。ねえ、リディ、今、誰に発情してるの?」
本来ならば、番を得たオメガは周期的な発情期意外は誰に対しても、発情しなくなる。そもそも、発情期以外で唐突に発情するなどという現象は、運命の番にしか起こりえないのだ。なのに、ついさっき発情を発散させたばかりのリディは再び発情している。
「……は。ははは!」
ガエルを引きはがそうとしていたジェラルドが、唐突に笑い始めた。そうしてくつくつと笑いをおさめると、一人だけ状況を理解しているらしいジェラルドは、愉快そうにリディに目をやる。
「なんだ、リディ。お前……俺と、ガエル、両方の運命なのか?」
「両方……?」
意味がわからない、と声を漏らしたリディに、ジェラルドは獰猛に笑う。
「そうだよな。別に、どっちかのものである必要なんてない。俺たちは双子なんだから」
「ジェラルド?」
眉間に皺を寄せた、ガエルの身体に、ぐらりとリディの身体が倒れ込んできた。頬を上気させ、発情した彼女は実に淫靡だ。そのフェロモンの香りが、ガエルの本能を刺激する。
番を得たオメガは、発情したとして、番にしかそのフェロモンは効かなくなるはずだ。リディのフェロモンがガエルに通じるなら、ジェラルドと番になったリディは、ガエルとも番になった可能性が高い。そんな状況を聞いたことはないが、そうとしか考えられない状況だった。
「は……さっきシたばっかだけど、もう欲しい。フェロモンってのは凄いな」
舌なめずりをしたジェラルドの身体はもうリディを求めて反応している。しかしそれはガエルも同じことだった。
「リディ、喜べよ」
ジェラルドは低く笑った。
「俺と、ガエル。二人がお前の番だ。二人でたっぷり、可愛がってやるよ」
「ジェラルド!」
ガエルが慌てたように叫んだのに対し、ジェラルドはリディにかかっていた上着を剥ぎ取って、ガエルにその体を見せつける。
「お前はいいのか? 俺がリディを一人占めしても」
「でも、リディが……」
羞恥を煽る体勢を取らされているリディは、もう発情で理性が溶けていてもう羞恥すら覚えない。とろんとした顔で、ガエルを見つめる顔は切なそうだ。
「……ガエルも、私の、つがい……?」
「……っ」
苦しそうに顔を歪めたのは、一瞬。次の瞬間には、ガエルは優しく微笑んだ。
「うん。そうだよ、リディ。僕もジェラルドも、リディの番。二人で、たくさん、愛してあげるからね」
「うん……」
リディは目を閉じて、二人からの愛を受け入れる。
そうして、理性を奪われたオメガは、二つの運命に惑い、番われたのだった。
ジェラルドたちと再会したあの日、彼が紳士的な態度だったのは、対外的な紳士の顔をしていたにすぎない。理性の皮をむいたジェラルドは、リディの裸体を見るときに躊躇したような奥ゆかしさはなく、ただの野獣だった。
「あ、あ、ん、あ……」
口からただ漏れる声を制御できないままに、リディはただ啼く。目尻からは、ひたすら涙がぽろぽろとこぼれていた。それを見下ろしながら彼女を責め立てるジェラルドは、嬉しそうに笑んだ。
「はは、もっと泣いてくれよ。リディの泣き顔は昔と変わらず可愛いな?」
(……酷い……)
まるでガエルと真逆のことをいう。先日ガエルに抱かれたとき、彼と番えていたら、今こんな目に遭っていなかった。あまりにも乱暴な、情事とも言えない一方的な行為だ。発情のせいで身体は快楽を覚えはするが、今の彼女はガエルと肌を合わせたときのような、理性の溶けた高揚感はなかった。
番と肌を合わせているはずなのに。
(ジェイは、ずっと優しかったのに……)
そう考えて、ふと、リディは違和感を覚えた。確かに少年だったジェイは優しかったが、ときどき、今のジェラルドのように、酷くリディを困らせては泣き顔を楽しむことがあった。彼が好きなのは変わらなかったが、そんな意地悪なことをしてくるのが理解できなくて、少女だったリディは余計に泣いて、それがさらにジェイを喜ばせたものだ。
(早く、終わって欲しい……気を、まぎらわせよう……)
「……じぇら、るど……ね、どうして……ジェイ、って名乗ってたの?」
「ん? ……子どものころの話か。そんなの、リディが勝手に呼んできたんだろう?」
「え……?」
名前を聞いて、「ジェイ」と答えたのはジェラルドだったはずだ。なのに。
言葉を詰まらせた彼女の様子に得心したようにジェラルドは頷いた。
「ああそうか。子どもの時はわからなかったが、リディはガエルとも会ってたんだな。だからあいつ、『先に見つけた』なんて言ってたんだ」
「そんな……」
言われてみれば、説明がつく。優しいジェイは、リディの名前を呼ばなかったが、意地悪なときのジェイはよくリディの名前を呼んでいた。それはきっと、リディが名乗ったのがジェラルドに会ったときで、ガエルに会ったときは名乗っていなかったのだろう。つまり、リディはガエルとジェラルドの二人に少女のころに会っていて、そして、一番最初にリディを助けてくれたあの優しいジェイは、ガエルだったのだ。
こんな話をしていてなお、ジェラルドはリディを犯すのをやめてくれない。
「ガエルが、でもどうして……ジェイって名前で……んんっ」
「Géraldと、Gaël。両方頭文字はGで、『ジェイ』だろ? あのころくらいまでは、ガエルは俺のまねをしてたからな。喋り方とか歩き方とか。どうせ俺にでもなりたくて、そう名乗ったんじゃないか?」
「あ、ああ、ん、あ……っ」
あのころは、ジェイが双子だなんて想いもよらなかった。だから違和感を覚えても同じ少年だと思いこんでいたのだ。少女だったときすでに、リディはジェラルドとガエルの区別をつけていた。
「それで? リディの初恋の『ジェイ』って、俺なの? それともガエルのほう?」
「あ、あ……そんな……」
リディが最初に恋したのは、犬から助けてくれた優しいジェイだ。最初に『かわいい』と言ってくれたあのとき、恋に落ちたのだから。
「いや……」
リディはもう、ジェラルドに奪われた。初恋は実らないと諦めをつけ、ガエルと結ばれるつもりだったが、彼が本当の初恋の相手だったのに。また涙が溢れて、リディは悲痛な声をあげる。だが、それをジェラルドは楽しんでいる。
「もう俺のだから、関係ないけどね」
意地悪く宣言して、ジェラルドはリディの中に欲望を解き放つ。長く感じられたその行為は、きっと十分にも満たない乱暴だった。
メイドが人を呼んで戻ってくるのに、そう時間は掛からなかったが、もう手遅れだった。リディはジェラルドに汚され、もう番われてしまったのだ。
大急ぎで鍵を開けて中に入ってきたのは、騎士とメイドとリディの父、そしてガエルだった。
「……見ないで!」
破かれた服に、切り捨てられた首輪。それらの惨状で、何があったのかすぐに察したらしいガエルは、乾いた笑いを漏らした。
「…………アンベール伯爵。申し訳ありませんが、二人と話をしたいのです。……こんなことになって、本当にすみません。でも……少しだけ、少しだけでいいので、時間をくれませんか?」
顔を歪ませ、口元をかろうじて笑ませたガエルは、乱暴を働かず、リディの父にそう請う。
「……婚約の話について、話し合いたいのです。お嬢さんを、傷つけることはありません。ですから……」
「わかりました……」
本来ならば、この状況で双子とリディを一緒にいさせるべきではないだろう。だが、アンベール家はしょせん伯爵家で、ガエルたちのペロー家は侯爵だ。加えてベータであるアンベール伯爵が、アルファの双子に逆らえるはずもない。
結果として、応接室にはリディとジェラルド、そしてガエルの三人が残された。
「……リディ、大丈夫? 身体痛くない?」
上着を脱いだガエルは、リディに近寄りながら、穏やかな声で彼女を労わる。
「や……っ」
汚された身体を見られたくなくて、リディは身体を縮こませ背中を向けた。
「お前は呼んでないってさ」
「……」
ジェラルドの言葉を無視したガエルは、リディの肩に上着をかけて、その隣に座る。俯いて自身の肩を抱いて震えるリディのうなじには、痛々しい噛み痕が残っていた。ジェラルドはすでに番になった余裕なのか、リディに寄り添うガエルを面白そうに観察している。
「……どうして、ジェイは自分だって、言って、くれなかったの……」
「ああ……。だって……ジェラルドの真似してたなんて、かっこわるいでしょ?」
リディの背中に頭を預けて、力ない声でガエルは言う。
「おい、リディから離れろ。もうわかってるだろ。リディは俺の番だったんだ」
「じゃあなんで、僕にも発情したのさ……ねえ。リディ。こんなことになるなら無理やり噛んどくんだった」
「あ……っんん」
不意に、リディが甘い声を漏らして、甘い香りが漂い始めた。
「また発情してるの? リディ」
「おい」
苛立ったようにリディからガエルを引きはがそうと、ジェラルドが腕を伸ばしたその瞬間に、ガエルはリディのうなじに噛みついた。
「ガエル、やめろ。そんなことしたって」
「あっやっ……は、あっ熱い……!」
軽くかみついただけのそれが、じわりと痕になってリディのうなじに刻み付けられる。そうして、部屋の中に甘い香りが強くなる。
「待って。ねえ、リディ、今、誰に発情してるの?」
本来ならば、番を得たオメガは周期的な発情期意外は誰に対しても、発情しなくなる。そもそも、発情期以外で唐突に発情するなどという現象は、運命の番にしか起こりえないのだ。なのに、ついさっき発情を発散させたばかりのリディは再び発情している。
「……は。ははは!」
ガエルを引きはがそうとしていたジェラルドが、唐突に笑い始めた。そうしてくつくつと笑いをおさめると、一人だけ状況を理解しているらしいジェラルドは、愉快そうにリディに目をやる。
「なんだ、リディ。お前……俺と、ガエル、両方の運命なのか?」
「両方……?」
意味がわからない、と声を漏らしたリディに、ジェラルドは獰猛に笑う。
「そうだよな。別に、どっちかのものである必要なんてない。俺たちは双子なんだから」
「ジェラルド?」
眉間に皺を寄せた、ガエルの身体に、ぐらりとリディの身体が倒れ込んできた。頬を上気させ、発情した彼女は実に淫靡だ。そのフェロモンの香りが、ガエルの本能を刺激する。
番を得たオメガは、発情したとして、番にしかそのフェロモンは効かなくなるはずだ。リディのフェロモンがガエルに通じるなら、ジェラルドと番になったリディは、ガエルとも番になった可能性が高い。そんな状況を聞いたことはないが、そうとしか考えられない状況だった。
「は……さっきシたばっかだけど、もう欲しい。フェロモンってのは凄いな」
舌なめずりをしたジェラルドの身体はもうリディを求めて反応している。しかしそれはガエルも同じことだった。
「リディ、喜べよ」
ジェラルドは低く笑った。
「俺と、ガエル。二人がお前の番だ。二人でたっぷり、可愛がってやるよ」
「ジェラルド!」
ガエルが慌てたように叫んだのに対し、ジェラルドはリディにかかっていた上着を剥ぎ取って、ガエルにその体を見せつける。
「お前はいいのか? 俺がリディを一人占めしても」
「でも、リディが……」
羞恥を煽る体勢を取らされているリディは、もう発情で理性が溶けていてもう羞恥すら覚えない。とろんとした顔で、ガエルを見つめる顔は切なそうだ。
「……ガエルも、私の、つがい……?」
「……っ」
苦しそうに顔を歪めたのは、一瞬。次の瞬間には、ガエルは優しく微笑んだ。
「うん。そうだよ、リディ。僕もジェラルドも、リディの番。二人で、たくさん、愛してあげるからね」
「うん……」
リディは目を閉じて、二人からの愛を受け入れる。
そうして、理性を奪われたオメガは、二つの運命に惑い、番われたのだった。