大切なあなたへ
この言葉を私は今まで何回聞いてきたかわからない。
地元宮崎からでて、福岡で独り暮らししている私を不安にさせるには十分すぎるほどの言葉で
この言葉で何度 車で片道4時間かけて帰ったのかもわからない。
だが、帰るたび、祖母は元気に退院し実家で暮らしていた。
今回も大丈夫と、
大丈夫だと信じたかった。
だが、今回の「ばあちゃん、危ないかもしれない」の通達で大阪にいる兄、愛知にいる姉が
初めて帰省をした。
今回は帰らない。帰れない。と私は母に連絡した。
「本当に帰らんちゃね?」と母
「お金のことが心配なら私がどうにかしてやるから気にするな」と愛知の姉。
フリーターの私は宮崎に帰る交通費を出すのも苦しいくらいに生活は圧迫していたのだ。
週6でコンビニのアルバイトをする私の月収は15万程度
最初は頑なに 帰らない 大丈夫 と自分に言い聞かせた。
でも家にいても、バイト中も 友達と連絡してるときも思い出すのは
やはり 祖母 の存在だった。