大切なあなたへ
ずっと祖母のことを考えながら運転してた。
宮崎へようこそ
県境に立ててあるその看板を見た瞬間に涙があふれてきた。
「ごめん。
ごめんね。なかなか会いに帰ってこれなくてごめん。待ってて。早く会いたいよぉ。まだ、恩返ししてないって
大丈夫だよね。大丈夫って言ってよね。
ばかああああ。ばあちゃん、ばあちゃんんn」
涙で見えなくなって急カーブになる。
くねくねの山道を法定速度ぎりぎりでスピードを出す。