ハロウィン・マジック
そのすぐあと、
泉澄くんと2人きりになった空間。
「...............っ、由奈、だよな?」
半信半疑のような感じで、
探るように、ぽとりと落とされた優しい声。
その声が耳に届いたとき。
「............っ、泉澄くん、だよねっ?」
私も確かめるように名前を呼ぶと。
──────ギュッと、私を抱きしめて。
「............ずっと、由奈に、会いたかった、」
そう口にした泉澄くん。
そっ、そんなの...........................っ。
「私............も、だよっ、」
泉澄くんの言葉に、
答えるように抱きしめ返しながら言葉を出した。
この再会は、予想もしてなかった、
──────予期せぬ再会だと言うこと。
この時の私は、知るよしもない。