ハロウィン・マジック
だけど...........................
つ、付き合ってないのに、
泉澄くんとの、この近さは異常な気がして。
「も............っ、むり、」
そっと、優しく泉澄くんの胸元を押すと。
「もっと傍に来てよ、由奈。
それじゃ、練習になんないから」
〝逆効果だよ〟と言わんばかりに。
さっきよりも強い力で、
ギュッと、私を抱きしめる泉澄くん。
「ちょ............ちょっと待って!
いっ、泉澄くんっ、こ、これは練習......なの?」
もうここまで来ると、
練習じゃない気がして、
つい、大きく声を上げると。
「さぁー、どうだろうね?」
はぐらかすような泉澄くんの声が降ってきた。
──────と同時、
ドキドキとかの限界値が最高潮を迎えた私は。
再び意識を失った...........................