ハロウィン・マジック
「大丈夫、由奈の友達が誤魔化してくれてる」
そう、私が安心する言葉を出して、
そっと、指を離す泉澄くん。
「ぅ、そっか、良かった............っ、」
ホッとひと息声を出すと。
「練習の続き、していい?」
そう言って再び、
くちびるに、トンッと手を置いた泉澄くん。
「............っ、」
泉澄くんの熱いその視線にドキドキして。
思わず言葉に詰まっていると。
「言わないと、
肯定してるって、思ってキス......したくなる」
そう、大きな爆弾を落とす泉澄くん。
「............っ、い、泉澄くんっ、
なっ、なんで私.........なの?練習相手っ、」
私じゃ、
〝意味〟なんてないから。
そう不安げに言葉を出すと。