ハロウィン・マジック
「俺が由奈じゃないとダメだから......かな、」
コテンッと、犬みたいに首を傾げる泉澄くん。
「ぅ、それは...............っ!それは、ないよ‼︎
ほっ、ほら!有名な染井さん、とか?」
よく泉澄くんと共演している、
有名な女優さん、
染井香那さんの名前を出すと。
「は?いま、あいつの話しどうでもいい」
ちょっと怒り気味な泉澄くんの声が聞こえて。
徐々に近づいて来る泉澄くんの顔。
(これ以上は、だめっ‼︎)
そう心の中で思ったのと同時。
--------------ドン!と、泉澄くんの胸板を押す。
「う゛っ、いて、」
少し強めに押したからか、
胸元を痛そうに押さえる泉澄くん。