教会を追放された元聖女の私、果実飴を作っていたのに、なぜかイケメン騎士様が溺愛してきます!
「じゃあ、お着替えしましょうか!」
ドレッサーの前で、ああだこうだと考えていれば、エマはいつの間にかドレッサーからドレスを一着選んできていた。
晴れた日の空のように鮮やかなスカイブルーのドレスは、刺繍とレースがふんだんにあしらわれ、所々パールが散りばめられている。
「綺麗な青……」
「はい!」
眩いドレスに素直な感想を述べれば、エマは嬉しそうに元気よく返事をした。
(クールビューティーだと思っていたけど、エマって思いのほか話しやすいのよね)
エマが何度もエレノアに嬉しそうな顔を見せるので、エレノアはすっかり彼女に心を許していた。
「イザーク様の瞳の色と一緒ですもの!」
「?」
言われればそうだが、思ってもみなかったことを言われ、エレノアはハテナマークを頭に浮かべた。
「夫婦として本邸での初めての夕食ですもの! イザーク様の妻であることを改めてアピールしましょう!」
(身内相手にアピールも何も、する必要ないのでは?!)
エレノアは口に出して言いたかったが、嬉しそうに、半ば強引に進めるエマに何も言えなくなってしまった。そして、何故それがアピールになるのかもわからないままだった。
「さあ、エレノア様! きっとこの色はお似合いになりますよ!」
張り切るこの有能な侍女により、エレノアはあっという間にドレスアップされていくのだった。
ドレッサーの前で、ああだこうだと考えていれば、エマはいつの間にかドレッサーからドレスを一着選んできていた。
晴れた日の空のように鮮やかなスカイブルーのドレスは、刺繍とレースがふんだんにあしらわれ、所々パールが散りばめられている。
「綺麗な青……」
「はい!」
眩いドレスに素直な感想を述べれば、エマは嬉しそうに元気よく返事をした。
(クールビューティーだと思っていたけど、エマって思いのほか話しやすいのよね)
エマが何度もエレノアに嬉しそうな顔を見せるので、エレノアはすっかり彼女に心を許していた。
「イザーク様の瞳の色と一緒ですもの!」
「?」
言われればそうだが、思ってもみなかったことを言われ、エレノアはハテナマークを頭に浮かべた。
「夫婦として本邸での初めての夕食ですもの! イザーク様の妻であることを改めてアピールしましょう!」
(身内相手にアピールも何も、する必要ないのでは?!)
エレノアは口に出して言いたかったが、嬉しそうに、半ば強引に進めるエマに何も言えなくなってしまった。そして、何故それがアピールになるのかもわからないままだった。
「さあ、エレノア様! きっとこの色はお似合いになりますよ!」
張り切るこの有能な侍女により、エレノアはあっという間にドレスアップされていくのだった。