教会を追放された元聖女の私、果実飴を作っていたのに、なぜかイケメン騎士様が溺愛してきます!
「じゃあ今日は、お買い物に行きましょうか!」
考え込むエレノアに、エマは両手を叩いて笑顔で提案した。
「お買い物?」
「はい! 今日はもう飴も作れませんし、これは護衛兵に持って帰らせますから、女将さんが帰って来られたら街に出てお買い物しましょう!」
エレノアは特に欲しい物も無かったが、確かにこれ以上何も出来ることは無いため、エマの提案に乗ることにした。
作った飴は護衛兵の一人に預けられ、オーガストの元へ。そして帰ってきた女将と交代して街へと出た。
エマに連れられて街を回ると、どこもエレノアにとっては真新しく見えた。
教会にいた時は、任務でしか外に出なかった。女将に拾われてからも休みの日は家に籠もっていた。
こんなふうに、誰かと買い物に行くなんて初めてだった。
エマは途中で屋台の串を手渡してくれたり、エレノアの果実飴に乗っかって真似をしている店の果実飴なんかも買ってきてくれた。
「やっぱり、エレノア様が作る果実飴が世界一ですね」
「そうでしょ、そうでしょ?」
他店の果実飴を食べながら、エレノアはエマと笑い合った。そうして街を回るうちに、エレノアはふとある店に目を留める。
「エレノア様?」
「ねえ、エマ、ここに少し寄ってもいい?」
そこは女性の化粧品が並ぶ可愛らしい雑貨店だった。店先のディスプレイに並ぶ季節の商品に目がいったエレノアは、思わず立ち止まった。
「はい。何か買いたい物でも?」
「うん、ちょっとね」
エレノアは店の一番目立つ場所に置かれたミモザの香りのハンドクリームを手に取り、思わず笑みを溢した。
考え込むエレノアに、エマは両手を叩いて笑顔で提案した。
「お買い物?」
「はい! 今日はもう飴も作れませんし、これは護衛兵に持って帰らせますから、女将さんが帰って来られたら街に出てお買い物しましょう!」
エレノアは特に欲しい物も無かったが、確かにこれ以上何も出来ることは無いため、エマの提案に乗ることにした。
作った飴は護衛兵の一人に預けられ、オーガストの元へ。そして帰ってきた女将と交代して街へと出た。
エマに連れられて街を回ると、どこもエレノアにとっては真新しく見えた。
教会にいた時は、任務でしか外に出なかった。女将に拾われてからも休みの日は家に籠もっていた。
こんなふうに、誰かと買い物に行くなんて初めてだった。
エマは途中で屋台の串を手渡してくれたり、エレノアの果実飴に乗っかって真似をしている店の果実飴なんかも買ってきてくれた。
「やっぱり、エレノア様が作る果実飴が世界一ですね」
「そうでしょ、そうでしょ?」
他店の果実飴を食べながら、エレノアはエマと笑い合った。そうして街を回るうちに、エレノアはふとある店に目を留める。
「エレノア様?」
「ねえ、エマ、ここに少し寄ってもいい?」
そこは女性の化粧品が並ぶ可愛らしい雑貨店だった。店先のディスプレイに並ぶ季節の商品に目がいったエレノアは、思わず立ち止まった。
「はい。何か買いたい物でも?」
「うん、ちょっとね」
エレノアは店の一番目立つ場所に置かれたミモザの香りのハンドクリームを手に取り、思わず笑みを溢した。