教会を追放された元聖女の私、果実飴を作っていたのに、なぜかイケメン騎士様が溺愛してきます!
22.氷の鉄壁
「失礼いたします、団長」
「ああ、サミュか? どうした」
コンコン、とサミュが団長室の執務室をノックして声をかける。中からは久しぶりに聞くイザークの声がして、エレノアはドキンと胸が跳ねる。
「お客様をお連れしましたよ」
「客? 今日は誰も通すなと言っただろう……」
明るく話すサミュとは真逆で、イザークの低く冷たい声が聞こえた。
(どうしよう。やっぱり忙しいのに押しかけちゃダメだった……)
エレノアは不安になり、手に持っていたもも飴を思わずぎゅう、と握りしめる。
「あーあ」
今すぐ帰りたい気持ちになっていたエレノアの後ろで、エマがポツリと溢した。エマを見れば、呆れた顔をしている。
どうしたのだろう?と思っているうちに、サミュが執務室のドアを開け放ってしまった。
「ああ、サミュか? どうした」
コンコン、とサミュが団長室の執務室をノックして声をかける。中からは久しぶりに聞くイザークの声がして、エレノアはドキンと胸が跳ねる。
「お客様をお連れしましたよ」
「客? 今日は誰も通すなと言っただろう……」
明るく話すサミュとは真逆で、イザークの低く冷たい声が聞こえた。
(どうしよう。やっぱり忙しいのに押しかけちゃダメだった……)
エレノアは不安になり、手に持っていたもも飴を思わずぎゅう、と握りしめる。
「あーあ」
今すぐ帰りたい気持ちになっていたエレノアの後ろで、エマがポツリと溢した。エマを見れば、呆れた顔をしている。
どうしたのだろう?と思っているうちに、サミュが執務室のドアを開け放ってしまった。